間違っているのではないか?
そう思って何度引き返そうとしただろう。
まず私を不安にさせるのが、道路が舗装されていない野生の道に入るときだ。バイク旅でタイ全国一周(現時点で77都県のうち66都県を制覇)をしている私にとって、そのいやーな空気感は体全身を一瞬にして緊張させる。
Googleが間違ったナビをすることがあるのだ。というか、Google Mapに間違って登録されている、というのが正確であろう。いずれにしても、Googleが野生の道を指し示すときは、いい思い出があまりない。
消えゆく看板と、立ちはだかる「道なき草むら」
続いて私を不安にさせたのは、「Tarzan Adventure Phuket」という看板だ。
「Tarzan Adventure Phuket →」
「TARZAN SEA SIDE CAFE →」
という方向を指し示す案内看板があるのだが、いま、私たちが目指す「TARZAN SEA SIDE CAFE」の矢印の方向を見ると、草むら。
なんというか、すでに舗装されていない土の道を進んでいるのに、カフェの道案内の方角は道なき草むらなのだ。なんなら草や木が生い茂り、向こう側が見えない。
それでも土の道が奥へと延びているので、とりあえず進む。 しかし、それでも引き返そうかという葛藤が頭をよぎる。なぜなら、そこから先に現れる看板は「Tarzan Adventure Phuket →」ばかりになるからだ。私たちはジップラインのアドベンチャーに行きたいわけではない。
そもそも、Google Mapを開いて確認しても、そのカフェの位置は道すら描かれていない空白のロケーション。
それでも真実を探求し続ける冒険家でありたい私たち親子父子は、アクセルを握りしめ、前へと進み続けた。
そして――ついに辿り着いたのである。
息をのむ大パノラマ!たどり着いた者だけが味わえる至福の場所
結論、まさに隠れ家・絶景・カフェ!
見てください、このウッドデッキから見渡す、絵の具を溶かしたような青い海と空の大パノラマ!眼下に広がるエメラルドグリーンのオーシャンビューを、まるで自分たちだけで独り占めしているような圧倒的な解放感です。あの険しいオフロードと不安の連続を乗り越えてきたからこそ、目の前に広がる景色の感動は何倍にも膨れ上がります。
心地よい海風が吹き抜けるテラス席で、手作りのクラブサンドイッチとポテト、そして冷たいドリンクをいただく。温かい笑顔で迎えてくれた店員さんの接客もとても心地よく、冒険の疲れが一瞬で吹き飛んでいくようでした。
迷う勇気を持った人だけが出会える、プーケットの真のシークレットスポット
観光地の喧騒から完全に切り離されたこの空間は、SNSのタイムラインに流れてくる定番スポットとは一線を画す、本物の「隠れ家」。
もしあなたがプーケットを訪れ、ナビの途中で道が草むらに消えそうになったとしても、恐れずに進んでみてください。その険しい道の先には、間違いなく旅のハイライトになる最高の景色と時間が待っています。


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