「ピザがないイタリアン」。この一言に、あなたは違和感を覚えるでしょうか?
普通なら「え、ピザなし?イタリアンなのに?」と思いますよね。でも、プーケットで、しかもタイ人二人で切り盛りする小さなイタリアンで、その“ピザなし”により他のメニューを楽しめたので、とても心地よい体験となりました。
隠れ家的タイ系イタリアン、その名は「PACE」
プーケットの夕方の、ゆったりとした空気に佇む、こぢんまりとしたお店。ドアを開けると、そこには優しそうなタイ人シェフとスタッフのお二人。メニューを見ると、ピザはありません。正直、少し残念に思いましたが、その気持ちはすぐに変わりました。
なぜなら、メニューが本格的な上(写真の撮り方が上手くどれも美味しそう)に、とてもリーズナブルだったからです。
今回注文したパスタは以下のとおり。
・ペンネ・ピンクソース(189฿)
・スパゲッティ・ポモドーロ(129฿)
・スパゲッティ・ボンゴレ(239฿)
・スパゲッティ・カルボナーラ(249฿)
パスタは種類を選べるとのことでしたが、メニューの写真のままにお願いしました。
いずれのパスタも一口食べると、とても満足。どのパスタも味がしっかりとしているんです。タイらしく味の素を入れているのかな?
ともあれ、タイでよくあるスープにびちゃっと漬けられて柔らかくなったパスタとは全く違います。ちゃんと麺にコシがあり、麺の一本一本に、ソースがしっかりと絡んでいる感じがしました。
細部に感じられる「こだわり」
サイドメニューで頼んだ「オニオンスープ(129฿)」や「チキンウィングス(149฿)」も、やっぱり味つけがしっかりとしていて美味しい。
こうしたサイドメニューにも、料理人の「こだわり」を感じます。
口コミで写真に上がっているデザートが当日なかったのは少し残念でしたが、このクオリティと値段であれば、十分に満足できる内容です。
「完璧」ではないが、また行きたい店
ピザがない、デザートがない、タイ人シェフ。一般的なイタリアン レストランであればマイナスポイントとなるでしょう。しかし、このお店は、そんな「不完全」さを上回る魅力が確かにありました。
二人で切り盛りするオーナーシェフの、料理に対する情熱と細部へのこだわり。それが、一皿一皿にぎゅっと詰まっています。
「完璧」ではないけれど、また行きたくなるお店。
タイで、そんな出会いを求めているなら、ぜひこのお店を訪れてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの期待をいい意味で裏切ってくれるはずです。
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